派遣業の教育訓練計画とは?作り方・記録の残し方

派遣業 教育訓練計画|作り方・必須項目・記録の残し方

派遣業 教育訓練計画は、派遣労働者のキャリア形成のために派遣元が実施する研修の計画書です。この記事では、目的・作り方・実務での記録方法を、初めての方にもわかりやすく整理します。

要件の全体像は 派遣業 許可の要件、申請の段取りは 派遣業 許可の流れ、費用の目安は 料金案内、よくある疑問は FAQ もあわせてどうぞ。


目次

教育訓練計画とは?(まず押さえる3原則)

  • 段階的・体系的に行う(入職時→継続→高度化のステップ)
  • 無償で実施する(受講料は徴収しない)
  • 労働時間内に実施し、賃金を支払う

実施主体は派遣元(あなたの会社)です。自社研修のほか、eラーニング等の活用もOK。外部研修を使う場合は、計画と記録を自社で管理しましょう。


いつ・誰に・何を実施する?(年1回以上が目安)

  • 初回派遣時(おおむね1年未満):就業前研修、安全衛生、ビジネスマナー、コンプライアンス
  • 継続1年以上:キャリアアップ支援、PC操作、業務スキル研修、コミュニケーション
  • 長期派遣(おおむね3年以上):専門研修、資格取得支援、リスキリング

配属先や職種に応じて内容をアレンジできますが、年1回以上の実施を意識して計画しましょう。


教育訓練計画の作り方(テンプレの項目)

計画書はExcel/Wordで十分。以下の項目を入れておけば実務で使えます。

  • 対象者(例:初回派遣者、全派遣労働者、職種別 等)
  • 実施時期(入職時、6か月ごと、毎年、配属前 など)
  • 研修内容(科目名/目的/時間数/講師/方法:集合・eラーニング・OJT)
  • 評価方法(テスト/レポート/受講確認)
  • コスト負担(会社負担・無償実施である旨)
  • 記録の残し方(記録票、出欠、資料保管の担当と保存場所)

はじめは「必須科目(安全衛生・就業前)+職種別1科目」のミニマム設計からでもOK。運用しながら拡充しましょう。


記録はどう残す?(調査で見られるポイント)

  • 受講者名・社員番号実施日研修名時間数
  • 実施証跡(資料・レポート・小テスト・受講画面キャプチャ・写真 等)
  • 賃金支払いの根拠(労働時間内実施の明細・勤怠)

調査では「計画→実施→記録」の一貫性が確認されます。様式は自由ですが、同じフォーマットで一元管理すると説明しやすくなります。


よくある質問(簡易Q&A)

Q. eラーニングだけでも大丈夫?
A. 基本は可です。科目・時間・受講確認(履修記録)を明確にし、必要に応じて集合研修やOJTと組み合わせるとより確実です。

Q. 派遣先で実施した研修はカウントできる?
A. 内容・時間が分かる資料があれば、自社計画に位置付けて記録することで活用できます(派遣元が管理主体)。

Q. 研修中の賃金はどうする?
A. 労働時間内の実施を原則とし、賃金支払いの扱いを就業条件

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