派遣業許可とは?初心者向けにわかりやすく解説します
派遣事業を始めようと思ったとき、まず必要になるのが「派遣業の許可」です。
でも、はじめて取り組む方にとっては、仕組みや要件が複雑に感じられることも多いのではないでしょうか。
この記事では、これから派遣業許可の取得を検討している方向けに、基本的な考え方や取得までの流れを解説します。
派遣業許可とは?
派遣業許可とは、厚生労働省から「労働者派遣事業を行ってよい」と認められる制度です。
かつては「特定派遣」と「一般派遣」がありましたが、現在はすべての派遣事業が許可制に一本化されました。
このため、派遣社員を他社に就業させるすべての事業者は、例外なく許可を受ける必要があります。
どんな会社が許可を取れるの?
許可を取るためには、以下のような条件を満たす必要があります。
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自己資本:2,000万円以上(うち現金・預金1,500万円以上が望ましい)
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事業所面積:おおむね20㎡以上(間仕切り・壁などの独立性も必要)
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欠格事由がないこと(暴力団関係者でない、過去に許可取消歴がない など)
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法令遵守体制の整備:教育訓練計画の策定、マニュアル整備、責任者配置など
これらの要件を満たしていないと、申請しても許可は下りません。
事前の確認がとても大切です。
許可を取るまでの流れは?
申請から許可取得までには、以下のステップがあります。
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要件の確認・準備
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必要書類の収集・作成(決算書、登記簿謄本、事業計画書など)
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労働局への申請(都道府県労働局)
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審査期間(2〜3か月程度)
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許可通知・開始
申請から実際に営業開始できるまでに時間がかかるため、早めの準備が重要です。
許可を取った後に必要なことは?
派遣業の許可を取った後も、以下のような義務があります。
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教育訓練の実施・記録
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キャリアコンサルティングの機会提供
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派遣元管理台帳の整備
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労使協定方式または労働条件明示の遵守
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毎年の「事業報告書」の提出(6月末まで)
許可を取った後も、きちんとした運営が必要です。
まとめ:一人で悩まず、専門家と一緒に準備を
派遣業の許可取得は、制度の理解と書類の正確性が求められます。
初めての方にとっては、ハードルが高く感じられることもあるでしょう。
当事務所では、初回のご相談は無料でお受けしています。
「自分の会社でも取れるのか?」「準備に何が必要か?」など、まずはお気軽にお問い合わせください。